新卒レジェンド物語
「うちの大学で1番早く内定とったって、今、大学でレジェンドって呼ばれていますよ!」そう呼ばれている大城 真莉(おおしろ まり)の実話のストーリーです。

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ため息のインターンシップ!

大学法学部3年生の9月のインターンシップ先は、堀下社会保険労務士事務所に決まりました。ため息でした。「はあ~。第1希望がO銀行で、第2希望がR銀行。どっちも抽選で漏れて、私は、希望していない堀下社会保険労務士事務所。3週間のインターンシップ行けば、単位もらえるし、とりえあえず、ま、いいか。」そう思っていました。

インターンシップの初日、分厚い守秘義務契約書にサインさせられました。それから、「会社で知ったあらゆることは、絶対しゃべっちゃいけない」、そう、うるさく言われました。「はいはい。うるさいなあ。」そう思っていました。

初日はちょうど月曜日で、事務所の定例ミーティングでした。最初に自己紹介だけありました。それでも会議は、インターンの私がいるのに、全く関係なく、進行していきました。話している内容はちんぷんかんぷんでした。

唯一記憶に残っているのは、「大きい会社も小さい会社も関係ない。クライアントであれば、年商100億円の会社であろうが、1,000万円の会社であろうが、対等に扱う。」そんな社長の言葉でした。(堀下社会保険労務士事務所では、代表者のことをみんな「社長」って呼んでいました。後で知りましたが、一般的な士業の事務所では、代表者のことを所長とか先生とか呼ぶそうです。確かに、事務所なのに社長って不思議ですよね。)

「そんなわけないでしょ。そんなのは口だけで、大きい会社にはへこへこして、小さい会社には偉そうにする。それが本音なんでしょ?」正直、私は、そう思っていました。

インターンシップの期間は3週間です。ちょうど事務所がデジタル化を進めているということで、紙の書類を次から次へとスキャンしていくのが私の仕事の中心でした。契約書、賃金台帳、雇用契約書、労働者名簿・・・。一日中スキャンした日もありました。それから、コピー、FAX。その他、雑用・・・。私にとって、3週間のうちの最初の2週間は全くもって面白くないものでした。

「はああ。O銀行やR銀行のインターンシップって同級生のみんなはとっても面白いとか言ってたのになあ・・・。ビジネスゲームとかやってるらしいのに。私は、スキャン、スキャン、コピー、コピー、FAX。やっぱり、はずれなんだなあ。」そう思っていました。

就職人気企業ランキングのあの会社の幹部が!!

3週間目の月曜日、面白くなかったはずのインターンシップが大きく変わる出来事がありました。その日、沖縄の就職したい会社人気ランキング上位の、誰でも知っている「あの会社」の取締役をはじめとした幹部のお偉いさん5人が堀下社会保険労務士事務所に相談に来たのです。

私は、お茶を出しました。相談内容は、どうやら、その会社の労務管理に関する重大な課題に関する相談でした。「他の社会保険労務士事務所では、対応できないから堀下社会保険労務士事務所でぜひ解決してほしい」とのことでした。社長は、相談のあったその日に報酬を提示して、その日のうちに業務の依頼がありました。

そして、私の3週間目は、その会社の問題解決の一部分を担うこととなったのです。もちろん、私の仕事は難しいことではなく、いわば、誰でもできる入力作業でした。しかし、「あの会社」の秘密の重要案件に関係していると思うと緊張しました。ちょっと、震えるような経験でした。

後日談ですが、この案件は、数カ月間でみごとに問題解決したのです。

「大きな会社でも、小さな会社でも関係ない」。その言葉が思い出されました。そう、社長は「あの会社」の幹部の前でもいつもと変りなく、淡々と現状を聞いて、次から次へと解決策を出していきました。そう、事務所の中のスタッフと話すときやそば屋のオーナーと話すときと変わりなく。

変化の気持ち?なんだか、おもしろい?!

3週間目、私は、ある会社の求人票を作成することを指示されました。求人票にはその会社の地図を手書きしなくてはなりません。なんとか手書きして職安に提出しました。すると、手書きした地図が実際の求人票に反映していました。初めて、自分がやった仕事が役に立っている、そう自分自身に実感できた瞬間でした。この喜びは今でも覚えています。

「A社に行くけどついてくる?」、3週間のインターンシップが終わる数日前、社長に声をかけられました。「はい。」訳もわからず、ついていきました。後で聞きましたが、同時期にインターンシップをやっていたもう一人は、同じ質問をされて、「いえ、ちょっと」と断っていたとのことでした。

その会社では、労務管理に関する法律について従業員向けの説明会が行われました。講師は社長です。労働者の権利と義務などについての説明でした。就業規則や社会保険、残業など仕事をする上での基本的なことをたくさん説明していました。説明が終わると説明を聞いた社員の人からの質問が飛んできました。どんな質問が飛んできても社長はなんでもなかったように答えていました。後で社長に「なんで、あんなに急に聞かれた質問に即答できるのですか?」と聞きました。「同じような質問、何度もされてるからね」ってっことでした。

なんだかカッコいいなあって思いました。自分でも社会保険労務士になったらあんな風になれるのかなあ、いや、それは無理かなあ、どうなんだろう、そんなことを考えました。

インターンシップが終わったら?

インターンシップ、最終日、ちょうど事務所の歓送迎会に重なって、私自身のインターンシップお疲れ様会もやってもらいました。松山の高級なすき焼き・しゃぶしゃぶ屋さんでした。飲み放題、食べ放題。お代は事務所全部事務所もち。二次会もカラオケ屋さん行きましたが、これも事務所もち。これが堀下社会保険労務士事務所では普通とのこと。後で友人に聞きましたが、普通の会社ではそんなことはないってことでした。

その会で、お酒を飲んだからかどうかわかりませんが、私は社長に言いました。「インターンシップの最初に2週間は全然面白くなかったです。でも最後の1週間はとっても面白かったです。」と。このことを後日大学のキャリア支援課(就職課)に言うと、「社長になんてこというの!そんなことを言っちゃダメでしょ」そう言われました。しかし、社長の評価は全く逆とのことでした。「そりゃ、そうだと思うよ。最初、面白い訳ないよ。意味わかんなかっただろうし。うちでは、あえてインターンシップっていっても全くお客さん扱いしなかったから。みんなが面白いと思うとは思わないよ。最後まで面白くないって思って終わる人もいるかもしれないね。でも、最後に面白いって思えたのなら、良かった。ほんとの事務所のことを知ってもらいたかったからね。」と。

インターンシップが終わった翌週、私はお菓子をもって事務所を訪問しました。なんの下心があったわけでもなく、単純にお世話になったし、送別会までしてもらって、おごってもらって。そこで、社長とまた話をする機会があったのですが、そこで、堀下から「就職活動しながらでもいいし、うちでバイトする?」と聞かれました。そんなに深く考えてわけではありませんでしたが、仕事が楽しくなってきていましたので、「はい」って答えました。

アルバイトが始まる!

10月から週に3回程度、午後2時から午後7時までという時間でバイトさせてもらいました。変則的な時間だったのは、まだ大学の単位が残っていたので結構、学校に行かなくてはいけなかったからでした。大学の評価でいうと、私はどうやら優等生ではなかったようです。

10月、社長に人生で初めて回らないお寿司屋さんに連れて行ってもらいました。超高級なお寿司屋さんでした。ぎんだらの西京焼きがおいしいんです。ウニは今まで食べていたものが同じウニだとは思えませんでした。大トロは舌の上で溶けていました。おいしいものを食べたら、テンション上がって、社長に対して、好き放題、言いたい放題言っていた気がします。「社長って、リーガルハイの古美門 研介みたいですよね」とか、「私の夢は、・・・」とか、「将来、ああしたい、こうしたい・・・」と。

大学で一番の内定(3年生の秋)

10月も終わりに近づいたころ、社長と事務所で話をしました。もうその頃には、大学卒業したら堀下社会保険労務士事務所で働けたらいいなあって考えていました。ちょうど、そのころでした。社長から、「卒業したら、うちの事務所で働きたい?」って聞かれました。もちろん、私は「はい!」と答えていました。

「どうせだったら、大学で一番乗りで就職内定名乗っちゃおう!」と堀下社会保険労務士事務所の代表者印が押された内定通知書をくれました。2013年12月1日です。うれしくて、親に見せました。喜んでくれました。大学のキャリア支援課(就職課)に持って行きました。やはり一番でした。ゼミでも報告しました。みなびっくりしていました。

その後も週2回から3回のペースで事務所でバイトしていました。

バイトしているころ、社長と一緒に女性の税理士の先生と一緒に会食する機会がありました。ちょうど私の地元で会食ってことでしたので、何度も通ったお店を予約しました。盛り上がって私と女性税理士の二人でもう一軒!でした。数カ月後、台湾視察旅行がありました。メンバーは、弁護士、税理士、社会保険労務士、医者、そして女子大生。そうなんです。その女子大生が私です。うちの社長にその女性税理士が「ぜひA子もメンバーに加えて!」って言ってくれて、社長もOKで。初めての海外でした。今思っても不思議です。

新入社員なのにキャリア2年?!~レジェンドと呼ばれて~

2015年4月1日、晴れて大学を卒業し、新卒、新入社員の正社員として堀下社会保険労務士事務所に入社しました。まあ、そうなんですが、堀下事務所では、バイトでもパートでも正社員でも分け隔てなく仕事していますから、実は、そう変わっていないんです。一番変わったのは、働く時間。次に、仕事の内容がだんだんと役割が変化しています。もちろん、自分自身の責任感がさらにアップしているのは間違いありません。でも、バイトのときでもお金をもらっているからにはプロとして働くことを叩き込まれていましたので、その感覚は大きく違うわけではありません。

ゴールデンウイークのころ、大学の同級生の友人たちと会って、友人たちと会社での働きぶりを聞いて、私自身が大きく違っていたことに驚きました。私は、当たり前のように電話対応しているし、自分自身の担当の企業があって、給与計算など任された仕事もたくさんあって・・・。よく考えたら、理由がわかりました。新卒なんですけど、堀下事務所でのキャリアは2年弱になっていたのです。

「チャンスの神様は前髪しかついていない。」社長から教えてもらった大好きな言葉です。これからもいろんなことがあると思います。なんでもかんでも、楽しみながらチャレンジしていこうかなって思ってます。